20・Woman and fortune

 行ってくる。

 そう言ってからどれくらい月日はたったのか。姉も弟もわからない。何回太陽と月は追いかけっこしたのかも忘れてしまった。毎日どんな風に過ごしていたのかも。何で狂ったのはわからない。

 ただ、瞬間瞬間の出来事は覚えている。姉は思った。無謀だ、行ってはだめ、やめなさい。

「・・・・自殺行為よ。あんたは悪くないの。何も。・・・それに、もしかするとあんただって・・・!」

 わかってたの?あたしも、あの子も。自分たちのことを。

「わかってる。大丈夫。俺は何もないさ」 

 嘘。わかってない。何もないなんて、わからない。

「そこまでして・・・・何のために・・・」

 止めたかった。でも止めるものがなかった。いつも通り、武力行使で止めたかった。そうすれば、最悪のことは迎えなくていいと、ありもしない恐怖に怯えなくて済むと思っていたのに。

 弟は笑った。

「招待されたんだ。ブルーヘブンに」

 連れていかれる。訳も分からない幻影に。家族が、ばらばらになっていく。

「じゃあ」




          Heaven?


 イツキとよく似た顔。垂れた瞳は常に殺気立ち、人を小ばかにしたように妙に困った表情。唇は常に色気を放っている。そして甘ったれた声。猫なで声をしていた。イツキにぴったりの「姉」としか言いようのないほど、イツキとキシュリーの印象はぴったりと重なる。血筋というのはなかなかに恐ろしいものがあった。

「やーやー、キシュリーちゃん相変わらずいい腕してるなあー!」
「素早すぎて見えなかったよ」

 飲み交わす男たちにもう恐怖はない。いつも通り大酒を飲み、キシュリーに馬鹿笑いを投げかける。彼女は鼻で「んふふ」と笑い、妙に色気のある艶っぽい表情で「ありがと」と言った。これが単なるバーの歌手だったら、今この場で彼女はマドンナだっただろうが、先のことがあってか、堂々と近寄る男はいなかった。それでも彼女は「英雄」なのだ。男たちは盃を何度もかわす。

「その腕のおかげで、俺たちはこうやって平和に飲めるんだもんなあ!はっは」
「本当だぜ」

 ぐいぐいとどんどん飲む姿にウエイトレスは嬉しそうに、空になったジョッキを運んではまた新たにビールを持ってくる。

「んもう!そんなことないわよぉ」

 キシュリーはけらけら笑いながら手をぱたぱた振った。程よく酔ってきたのか、赤く染まる頬がまた色っぽかった。

 タイザーはじっと彼女を見つめながらちびちびとミルクを飲む。イツキの姉ということ色々聞いてみたかったが、なんだかタイミングがつかめない。どうしていいかと目を伏せたところで、キシュリーは立ち上がった。

「そうそう」

 突然だったので、タイザーは肩をびくっと飛び上がらせた。ミルクが少しこぼれる。そんな彼女をキシュリーは慈愛の目で見つめ、嬉しそうに微笑んだ。

「聞いてなかったわ、あなたのこと。・・・あたしはキシュリー。この子のお姉さん」
「ぼ、僕は・・・・・」

 うまく声が出せないのか、ぱくぱくと口を動かす。その姿にキシュリーの目がとろん、とやわらかく垂れた。慈愛とはまた別の、熟れた瞳だ。

「いやん・・・かわいい」
「へ?」

 白く透き通った指がタイザーの頬にひんやりと触れる。

「おいしそうな子ね・・・・」

 徐々にキシュリーの顔が近づく。タイザーは呆然とされるがままに、動けないでいた。一体何が起ころうとしているかさっぱりだったが、

「やめい!!」

 下からイツキが飛び出たことにより、はじかれるようにタイザーとキシュリーは離れた。

 イツキは珍しくいきり立っていた。飄々とした姿はどこにもなく、垂れた目もつり上がっている。タイザーは思わずきょとんと見上げたが、見てもよくわからなかった。

 確かにキシュリーとイツキのやり取りはインパクトがあり、仲がいいらしいことはよくわかった。とりあえずイツキの背中を見つめながら、二人のやり取りを見続けることにした。

「この変態女!ガキにまで手え出すなっ」
「あらん。変態だなんて、心外ねえ」

 うっとりとした表情を浮かべて手を口元に添える。その仕草はイツキがタイザーに意地悪する時のにやにや顔に似ていて、やはり姉弟だなあとタイザーは少し笑った。だが会話の内容はおかしかった。

「あたしはこの子に挨拶のちゅーをしてあげようとしただけじゃない。何怒ってるのよう」
「それが変態というんだ!」
「あれ?それ・・・いつもの僕の台詞・・・・」

 ふうと一息もらすと、イツキはタイザーの隣に座り耳元に顔を近づけた。

「いいか?あいつは変態なんだ。うかつに近寄るなよー」
「・・・それって」

 疑わしいい目線をタイザーはイツキに向ける。

「いっきーとそっくりだよ?」
「どこがだ!」
「その変態っぷり」
「俺はノーマル。あっちはアブノーマル」
「即効で答えないでよ・・・・・・」

 タイザーはがっくりと肩を落とした。最早何も言えない。やっぱり当人はわかってないんだな、とタイザーは悟ってしまった。

「あらん」

 今度はキシュリーが割って出てきた。むっと眉をひそめ、イツキの首にしなやかな腕を回す。

「うげえ・・・」
「あたしをのけ者にしないでよお。・・・ねえいっこちゃん、趣味変わったわねえ?ロリコン?・・・あ、ペットプレイ?いいわねぇ、小さい子に首輪つけて調教してあはんうふん?」

 鞭を持ちながら身をくねらせるキシュリーに二人は一気に引いた。何を言い出すかと思えば、昼間から言うに言えないことをさらりと言う。しかも彼女は本気のようで、鞭がその証拠だ。タイザーはますますどうしていいかわからなくなり、無意識にイツキの服の袖を握りしめた。

「下品なことはやめろって・・・ガキが怯えてるだろ・・・」
「あらん?どこがよ。女の子をこの鞭でしばいたり叩いたり・・・・ちょっとしたロマンでしょ?」
「どこがだどこが!!健全な場で言うな!」
「わー・・・・・今日のいっきーがまともに見えるよ」

 タイザーはぽりぽりと頬をかいた。

「タイザーちゃん」
「ん?」

 男は顔を引きつらせながらくいくいっと言い合う姉弟を親指で指した。ちなみに二人はまだ口論している。

「あのお姉さんはなあ、ああ見えてすごいんだぞー」
「へえ?そうなの?」
「街の英雄。傭兵なんだよ。フリーのね」
「ええ!すごいっ。傭兵なんだーへー」

 まだ言い合う二人を見る。猫がじゃれあうような喧嘩に、子供のタイザーですらほほえましさを感じるようになってきた。

「傭兵、しかもフリーって腕がよくないとできないよね?」

 傭兵と名乗る人は大抵何かの組織に登録している。もしくは張り紙などしてある依頼をこなす。そうでもしないと傭兵への依頼というのはまるでないのだ。なのでフリーになった瞬間、よっぽど名前がなければ仕事にならない、ギャンブルな職業だ。しかし腕があればどこまでも食って行ける。

「よく知ってるな。そうだぞ。しかもあの人はな、その腕を利用して傭兵になって、もらった金をこの街の為にほとんど寄付してるんだ」

 ぽん、とタイザーは小さな手を叩いた。弟にのらりくらりと文句を言う姿からは想像できないが、街の人たちの笑顔を見るとそうなんだなと納得してしまう。

「だから「おかげ」って言ってたんだね」
「それだけじゃあない。この街は平和だろ?全てキシュリーが「悪人」を倒してるんだ。おかげで近所の街に噂が広がってなあ・・・・・悪いやつが近寄って来なくなったんだよ」
「すごい!そんなに凄腕なんだー」

 男は腕を組んで首をかしげた。

「確か・・・・あっちの、傭兵の世界じゃあ「最悪の魔女」とか呼ばれてるようだぞ・・・あと、さらに恐ろしいのが「ルードウィップ」っつー呼び名だ・・・・・・・」

 タイザーは頬を赤らめた。それこそ太陽の下では堂々と言えない名前に、口が震える。

「い、淫乱な鞭・・・・・・」
「いやん、そんなことないわよ!」

 再びキシュリーが飛び出た。びくっとまた肩を飛び上がらせるタイザー、そして男。

「酷いわよねー。ちょっと警護する女の子にちゅーしただけなのに・・・・」
「いつも通り手癖が悪いなーキシュリーちゃんはよお」
「ああん、酷い〜」

 タイザーはただ引きつるしかなかった。何となくイツキの服でも握って落ち着こうと思ったが、肝心の本人がいない。

「そういえば、いっきーは・・・・・あ」

 イツキは床に寝ている。

「もう。床に寝てたら風邪引くわよぉ。んふふふふふふ」

 微妙に痙攣している。男たちがささやく。「またキシュリーにやられたな」「相変わらず一発KOか」「最強だな、キシュリー」と。

 タイザーは何だか怖くなり、イツキの元に駆け寄った。うつ伏せで倒れるイツキはタイザーに気づいたのか、手をゆっくり振るながら上げる。

「な・・・・・・?早く出るぞ・・・・・・・」
「あ、うん・・・」

 さすがのタイザーも素直に頷いた。イツキがかわいそうと思えたのはこれが初めてかもしれない。イツキはゆっくり体を起こしたが、再びつっぷしそうになった。

「しばらくはのんびりするんでしょお?」

 間伸びた声に二人は少し反応する。否定したかった。もうすぐ出るよ、と言いたいのだが・・・。

 しばらくいないと鞭でしばいていろんなことしちゃうわよ、と言いたげなオーラが二人の言いたい台詞に釘を刺す。

「いっこちゃん。久々に家に帰ろうねー♪」

 ますますオーラが色濃く二人を襲う。それは徐々に殺気に変わっていく。

 二人は黙って頷くしかなかった。









 イツキの住んでいた家は、普通の一軒家だった。一人や二人で住むには少し広い、どちらかといえば四人五人家族で住むぐらいの広さだ。もしかするとほかに家族がいるかもしれない、とタイザーは思ったが今この場にいるのはキシュリーとイツキとタイザーだけだ。

 いい家だが、辺鄙な場所にある。先ほどまでいた食堂や酒場の商店街のような町並みから一歩も二歩も遠のいた、近所に誰もいない街の奥に建っていた。静かでいいが、一人でいると押しつぶされてしまいそうだ。

「変わってねえな・・・・・・」

 イツキは見上げて目を細める。家のことなんてすっかり忘れていたから、家の中の空気も自分のことを忘れていたと思った。しかし入ればすぐに受け入れてくれる。肌が白い壁に溶け込みそうなほど、懐かしさが充満する。

「何しみじみしてるのよ。当たり前よお、あんたが出てそんなに経ってないんだから」

 キシュリーはくすりと笑うと、妖艶な体を揺らして奥へ進んだ。カールした深緑の髪が艶やかに揺れ、キシュリーの色気を引き立たせる。タイザーはどきどきしながらその背中を追い、さらにその後ろをイツキは気だるそうについていく。

「そうか」

 イツキはぼさぼさの頭をかき回した。家に入れば入るほど体が馴染んでいく。月日なんて忘れてしまった。扉を開ければ普通に・・・ブルーヘブンなどない通常の日常に戻ってしまいそうだ。

「そんなに経ってない、か・・・・」
「そうよ・・・・ささ、タイザーちゃん。入って入って」
「う、うん・・・・・」

 通された居間にタイザーはさらに胸を躍らせ、緊張するがキシュリーに背中を押されて、入るしかなかった。

 入った瞬間、ふわりといい匂いがした。生活をしている穏やかな香り。知らない家なのに迎えてくれる温かさがあった。イツキはこういうところで生活していたのかと知ると、タイザーは何となく頬がゆるんだ。

「いい家だね」

 それでも味気のない白い家具しか置いてないが、すっきりしていて好印象。キシュリーの濃密な色気と釣り合わないように思えるが、その場に立つと妙にしっくりきているから生活というのは不思議だ。さらにきっちりと整頓され、塵一つなかった。タイザーはますますこの家が気に入った。

「さ、ソファーにでもかけててねえ。今お茶出すから。ほらほら、いっこちゃん手伝いなさい」
「へーい・・・・・」

 さすがのイツキも姉には逆らえないので、素直にキッチンに消えた。タイザーは二人に隠れてこっそり笑った。

 でも心は苦しかった。家族。その単語はあまり聞きたくない言葉でもあった。暖かさが悲しい気持ちにさせる。静けさが一人ぼっちだという事実を突き付けるようだ。

 それを振り払うためにタイザーは首を激しく横に振った。

「・・・・・・・」

 気を紛らわせよう・・・きょろきょろと辺りを見回す。

 誰も出てこないところを見ると、どうやらこの家にはキシュリーしか住んでいないようだ。両親の姿は見えない。死んだのか、それとも離れて暮らしているのかはわからない。

「・・・・・あれ」

 ふとあるものに目が止まる。白いタンスの上にごちゃごちゃと置かれた写真立てたち。傾き始めた黄身色の日差しにとろんと照らされ、暖かく浮かび上がる。

「写真・・・久々にこういうの見るな・・・。はは、いっきーかなあ?これ。変なの」

 うっとりと瞬きをしながら写真を手に取る。写真立ての枠にはこう書かれていた。

 イツキ三歳、キシュリー八歳、アキイ十歳。イツキの誕生日・ソファーに眠る仲良し三兄弟







 しゅんしゅん、とやかんは静かにささやく。キシュリーは戸棚を漁り、お茶とクッキーの箱を取り出した。

「・・・・・今日、この街に着いたの?」
「ああ」

 イツキは手馴れた様子でカップを出した。配置が変わっていないので助かった、と思いながら懐かしさに目を細める。

「・・・・もう、ここにいるんでしょ?旅はやめるんでしょ?」

 イツキは静かに首を振る。キシュリーの顔は見えないが、笑っていないことはわかる。自分と同じように飄々とした姉はいつも笑っている。いやらしい、がつくが。でも今は笑っていない。旅立つ時のように悲しんでいるのかもしれない。

「別にここに帰ってきたわけじゃねえよ。来たのは偶然だ。すぐ、この街を出る」
「また旅に出ようっていうの?・・・もう無茶よ!やめなさい」

 キシュリーとは思えない、肌を突き刺すように整った声で言葉をイツキに浴びせる。だがイツキはいつも通りのへらっといした笑いを浮かべた。

「やめねえよ。ブルーヘブンが見つかるまで」
「まだそんなこと言ってるの?・・・・あんなの。単なる幻よ。あんたは幻覚を見たの。あんたはあの時、変だったのよ。・・・・あるはずないじゃない、そんな鳥。都合がよすぎるわ」
「いいや。ちゃんといる。・・・・現にあのちびだって探してるんだよ」
「タイザーちゃんも?・・・まさか?」
「二人そろって幻でも見たか?んなはずねーだろ?他にも証言はあるし、話も聞く」
「だから一緒に旅してるのね。それはわかったわ。でも、もうやめて。お願いだから」

 火を止める。やかんから一気に湯気が上がる。蒸気でこのまま何もかも隠れればいいのにと思うが、キシュリーの声も姿もなくならない。

「無茶よ」

 キシュリーはそればかり繰り返す。イツキは困ったように笑うだけだ。

「りぃ姉・・・・・俺は会いたいんだ」

 いつの間にか鞭がイツキの喉元に絡みつく。しなやかな黒い革がイツキを睨んだ。キシュリーの目の代わりに。

「誰に?誰に会いたいというの?誰に・・・・」

 イツキは動揺しない。立ち尽くしたまま、視線を落とす。

「さあ・・・・誰だろうな・・・」

 肩が皮肉そうに振るえ、笑う。

「だから会いたいんだよ、青い鳥に」
「やめなさい」

 鞭が解かれる。キシュリーは肩を落とし、やかんに手を添えた。背中は泣いていた。

「探したところで・・・誰も会えないわ。誰一人、あんたは会えない」

 お湯がカップに注がれる。注ぐ音だけが暖かく部屋を曇らせる。

「これ以上旅を続けるんだったら。・・・今度は武力行使、しちゃうわよ?あんたはあたしに勝てない。旅も出れない」
「答える前に勝手なこと言うなよ・・・・。つーか、全世界探してもあんたに勝てるやつなんていねえって。それにちびガキ・・・タイザーはどうするんだ?俺はここに残って、あれは放り出すとでも?」
「・・・・そうね。おちびちゃんにはかわいそうだけど。・・・・あんたはこれ以上旅をしちゃいけないんだから」
「勝手に・・・決めんな」

 それきり会話は途切れた。やかんは熱を失いはじめ、日はゆっくりと落ちていく。

 カップを三つ、トレーに乗せると二人は無言のままリビングに戻った。

「タイザーちゃん。お待たせえ・・・・あら。どこに行ったのかしらん?トイレ???」
「さあ・・・・?おーい、タイザー」

 イツキの声はむなしく空中に溶けた。返ってくるものはない。

「タイザー?」

 まさか、の考えがよぎる。イツキは知らない間にあちらこちらに目を動かしていた。ぴょこぴょこ動く茶色いくせ毛も赤いマントも見当たらない。小さな足音すらない。

「・・・・聞いてたのか?俺たちの会話・・・・」

 僕を捨てないで。僕を一人にしないで。寂しいの・・・・。
 タイザーの台詞が蘇る。
 一人になることを極端に嫌い、捨てられることに常に怯える。何があったかは知らないが、少しでも一人を感じてしまえば彼女は泣く。泣いて泣いて、イツキの服を掴む。

 それなのに、彼女は自ら消えた。イツキは舌打ちし、キシュリーに急いで振り向いた。

「あんのガキ・・・・りぃ姉!ちょっと探して来る」
「わかったわ・・・・・でも」
「ああ?」
「危ないわよ、前。ちゃんと見なさい」
「は?」

 ぼすっと固いものにぶつかった。固いが弾力があり、暖かい。前にも似たようなことでキシュリーに捕まったな、などと思いつつ。

 イツキの目の前が上下さかさまになった。妙な浮遊感に吐き気がこみ上がると同時に鈍い音が体から響いた。天井は暗くなり、背中に激痛が走りはじめる。

 そんな中、姉の呑気な声が響いた。

「あはん。相変わらず見事な一本背負いねえ〜」

 こつこつ、と腰をくねらせながらキシュリーは近づく。

「はあい、9thちゃん♪」

 イツキの脳内でスイッチが入った。間違えようのないその名前。渋い思いでと共に口中が辛くなった。

「な、なな・・・・・・・・・9th・・・・・・」

「・・・・・・・・?!い、イツキ・・・・・・」

「あらん。二人ともお知り合い?」


 やっぱり、俺は運がねえな。哀しい事に、女の。






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